『オリバー・ツイスト』(2005)

監督: ロマン・ポランスキー
出演: バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン 他
 
オリバー・ツイスト [DVD] 
   
【あらすじ】19世紀イギリス。9歳になり、救貧院へと連れて来られた孤児のオリバー・ツイストは夕食の席でおかわりを求めたばかりに委員の怒りを買い追放処分、その後葬儀屋の主人に一旦は引き取られるが、ここでも理不尽ないじめにあったオリバーは、ついに家を飛び出し70マイル彼方にあるロンドンへ向かう。そしてようやく辿り着いたロンドンでオリバーは、フェイギンが束ねる少年スリ団のリーダー、ドジャーと出会い、彼と行動を共にするのだが…。
 
  
戦場のピアニスト」でアカデミー監督賞を受賞したロマン・ポランスキー監督が、文豪チャールズ・ディケンズの名作を完全映画化した感動巨編・・・なのかな?
少なくともぼくは、それほど感動しなかったんですけど・・・
それでもそれなりに楽しめましたし面白かったと言えますね。
ポランスキーということで、少し身構えて見始めたのだが、思っていたよりずっと見やすく
テンポもそう悪くなく130分はあっという間に過ぎました。
 
善良な少年オリバーくんは混沌とした19世紀のロンドンにおいて、
苦しくも決して悪に染まることなく懸命に生きるのでした・・・
と、書くと、感動巨編という感じもするが
ぼくには、単にとっても運が良い男の子の話とも思えるんですけどね。
オリバーくんは劇中、特に凄い行動をとったとは思えないし
(逆に気になる?不可解な行動はいくつかあったが)
たまたまオリバーくんは、早い段階で良い大人に出会えて道を外さなかったのではないかと。
 
逆にもう少し長く悪の中に身を置いたら、
オリバーくんだって他の子どもたちのようになったのではないかな、
ってか、フェイギンも驚くスリの才能があったみたいだし
ドジャー以上にリーダーのスリ集団のリーダーの素質があったのではないかな?
なんて余計なことを考えてみたりして。

  
プラハの撮影所にオープン・セットで再現した19世紀ロンドンの街並は、やっぱり凄いですね。
まだまだCGでは出せないモノがいっぱいあるんだなぁ・・・と思い知らされたりして。

  
------------------------------------------------------------------------
   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]

『プライドと偏見』(2005)

監督: ジョー・ライト
出演: キーラ・ナイトレイマシュー・マクファディンドナルド・サザーランド、ブレンダ・ブレシン他
 
プライドと偏見 [DVD] 
   
【あらすじ】18世紀末のイギリス。田舎町に暮らすベネット家の5人の子どもはいずれも女ばかり。女性に相続権がないこの時代、父親が死んだら家も土地も遠縁の男子が継ぎ、娘たちは路頭に迷ってしまう。母親はなんとか娘たちを資産家と結婚させようと躍起になっていた。そんなある日、近所に独身の大富豪ピングリーが引っ越してきた。にわかに浮き足立つ5人姉妹。そして舞踏会の夜、次女エリザベスは、ピングリーの親友ダーシーと出会う。しかし、ダーシーの高慢な態度に強い反感を抱くエリザベス。さらに、あらぬ誤解からダーシーへの嫌悪感はますます募っていくのだったが…。
 
 
映画ならとりあえず何でも見るぼくですが、時たま思わぬ作品が自分にヒットする。
ココ最近で1番が、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』を映画化した文芸ラブ・ストーリー
そう、この『プライドと偏見』という映画である。
“プライド”と“偏見”が邪魔をして素直に打ち明けられない男女の恋の行方を描いたモノですが
まさか、この手の話で、いい歳こいたおっさんがジーンさせられちゃうなんてね。
監督のジョー・ライトはコレが長編作品デビュー作らしいが、素晴らしいね。
まあ、デビュー作ですべてを出しつくし、その後の出がらしになっちゃう監督さんもいますけど。
 
ぶっちゃけ、良くあるラブストーリーなのかもしれませんが、これが一度時代背景が変われば、
その言葉、行動、一つ一つの意味も重みも変わってしまうんですよねェ。

とにかく主演二人の恋の行方が気になっちゃって気になっちゃって、
映画でこんな気分何年ぶりだろ。

さらにこの作品のキーラ・ナイトレイは今まで見た作品の中では一番綺麗に見えました。
特に朝靄の中の彼女はとても美しかった。
作品の魅力は彼女あってのもの!と言ってもいいかもしれない。
 
父親役のドナルド・サザーランドも、いい味を出していて良かった。
 
ちょっと、残念なところはラストでしょうか。<この先ちょっとネタバレ>
正直、結ばれた二人が家族皆、特にお母さんに祝福されるところをジックリ撮ってほしかった。
だって、それまで二人は苦労したし、友人、家族のためにがんばったんですもん。
せめて、エリザベスの家族だけには、思いっきり祝福してもらってるところが見たかった。
 
とにかくおバカ映画見過ぎで溜まったカスを洗い流してくれたような気持ち良い映画でした。
 
 
------------------------------------------------------------------------
   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]

『DEATH NOTE デスノート 前編』(2006)

監督: 金子修介
出演: 藤原竜也松山ケンイチ瀬戸朝香香椎由宇細川茂樹
    戸田恵梨香青山草太津川雅彦藤村俊二鹿賀丈史中村獅童 他
 
 
   
【あらすじ】将来を嘱望されるエリート大学生の夜神月は、法による正義に限界を感じ、激しい無力感に襲われていた。そんな時、彼は黒い表紙に『DEATH NOTE』と書かれた一冊のノートを目にする。そこには、“このノートに名前を書かれた人間は死ぬ”の一文が。ためしに誘拐殺人犯の名前を書き込んでみると、翌日の新聞にはその男の獄中死が報じられていた。ノートが本物と悟った月は、自らの手で犯罪者を裁くことを決意するのだった。やがて連続する犯罪者の不審死が事件として表面化し、ついにインターポールが警察庁に送り込んだ天才“L”が事件解決に乗り出す。
 
 
ぶっちゃけ言いますと、今日ホントは『トリック 劇場版2』を見に行こうと思っていたんですけど、
上映時間に間に合わず、こっちを観る事になったわけで・・・
いずれ『DEATH NOTE デスノート 前編』も見に行こうと思っていたんで良いんですけどね。
 
週刊少年ジャンプ』連載で話題だった『DEATH NOTE』の劇場版、
しかも実写ですからね、いろんな意味で注目な作品なわけなんです。
最初に言っておきますと、ぼくは原作のファンと言うわけではありませんけど
(どちらかと言うと前の『ヒカルの碁』の方が好きなんですけど)
いちをこの『DEATH NOTE』も毎回単行本を買って読んでいるくらいの者なんですけど・・・
あれ、そういうのがファンと言うのかな?
 
さて映画の方の話なんですけど、意外に?結構楽しめました。
オリジナルのキャラなんか出すから、原作を壊してしまうんじゃないかと心配したんですけど
逆に、このことで生まれた原作に無いエピソードが面白くて良かったです。
原作を読んでいて、話自体に期待できない方はココを楽しみにしてもいいんじゃないでしょうか。

キャスティングの方もほぼ合格。
ぼく個人としては、ライトは成宮寛貴がイメージだったんですけど、藤原竜也も悪くなかった。
中でもLの松山ケンイチは見た目も仕草もほぼ完璧なんじゃないでしょうか。
 
で、ココからは気になる部分のダメ出しを。
まず、いろいろなところで言われているリュークのCG、これは確かによろしくないです。
なんといいましょうか、こう生物感みたいなものが無く、いかにも作り物って感じがですねェ・・・
本物の死神を見たことが無いので、もしかすると死神ってこんな感じなのかもしれませんが。
でも、もともとリュークをCGで表現するのって、かなり難しいきがするんですよね。
現在の最高レベル技術をもってしてもどこまで出来るのやら・・・
世界配給の話があるそうだが(アジア8カ国はすでに決定)
その時は『戦国自衛隊1549』のようにCG部分の修正をしてもらいたいものだ。
 
それとライトにちょっと不満があります。
ライトと言えば、頭脳明晰で冷静沈着というイメージだったんですけど、
本作のライトはちょっと大胆というか間抜け。
大勢人がいるところでノートに名前を書き込んで見せたり、
声が響きそうなホールで、しかも近くに警察官がいるというのに
リュークと喋ったり、細かいこと言えば、ノートへの書き込みが雑で「頭悪そうだなぁ」と。
 
ぼくは原作を読んでいたので、ある程度の展開は読めてしまったわけですが
もし、何も知らずにこの映画を見たらどうだったのか?
もし見ている間だけでも原作の事を記憶から消せたら、
もっとこの映画を楽しめたのではないか?とも思ってしまいました。
なので、レンタルが開始されたら、
原作を知らないぼくの相方に、この映画を見せてどんな反応をしめすか試してみたい。
 
最後に、ぼくは後編も必ず劇場に見に行くでしょう。
   
  
    
------------------------------------------------------------------------
   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]

『リンダ リンダ リンダ』(2005)

監督: 山下敦弘
出演: ペ・ドゥナ前田亜季香椎由宇関根史織 他
 
リンダリンダリンダ [DVD] 
   
【あらすじ】高校生活最後の文化祭を翌日に控えバンドのギター担当が指を骨折、それにブチ切れたボーカルも抜けてしまい、本番3日前にしてバンドが空中分解、残された恵、響子、望の3人は途方に暮れていた。その時、偶然ブルーハーツの「リンダ リンダ」を耳にした恵たちは、これなら3人でも演奏できると、急にやる気を取り戻す。そしてちょうど目の前を通りかかった韓国からの留学生ソンをボーカルに引き入れ、急造バンドが誕生した。4人はさっそく文化祭最終日の本番に向けて猛練習を開始するのであったが・・・。
 
 
いや〜気がつけば1ヶ月もココを放置しまった。
映画は一日1本ほぼ毎日見ているんですけど、
いざ何かココに書こうと思うと書くことが思いつかなくて・・・。
まあ、これからは何か書きたい事が出てきた映画だけココに書いていこうかなぁ・・・
と思っています。
何だか、気が楽になった・・・
 
まあ、そんな事はどうでもよくて、今回は山下敦弘監督の『リンダリンダリンダ』です。
正直、見る前までは『スウィングガールズ』の便乗作品じゃないの?なんて話も聞いていたし、
前に見た『ビートキッズ』見たいな作品想像していたんで
かなり期待はしていなかったんですけど・・・これは結構面白かったですね。
面白かったという表現もおかしいかな?とにかく結構気に入りました。
 
学校風景、学生たちの会話、間の取り方、どれもとても自然で心地良いし
何より高校時代「ブルーハーツ」に何かしら影響を受けて今があるだろうぼくとしては
この作品でまたもや自分の青春時代を思い出させられてしまいました。
う〜ん、苦い思い出が蘇える・・・。
 
そしてペ・ドゥナさんの韓国映画での輝きを抑えた、地味な女子高生がいーんです。
彼女の起用を考えた人はホントエライと。
特に彼女が告白されるシーンはこの作品の中でもかなりお気に入りのシーンですし。
 
そしてラストに彼女が歌う「リンダリンダ」がまたいーんです。
荒削りなところというか(まあ、下手とも言いますが)その辺がなんかこう
高校生の頃、深夜に放送していた『ミュージックトマトジャパン』という番組で
はじめてブルーハーツを見た時の衝撃?とまでは行かないまでも、
当時の感覚を蘇らせてくれるような気がしまして・・・とにかくいーんです。
さらに2曲目の「終わらない歌」の時は、演奏する彼女たちではなく、
雨の中の誰もいない校内などを映すところが、またいいんですよねェ・・・。
もっとも、エンディングにブルーハーツの声でもう一度挿入される「終わらない歌」を聞いちゃうと
「やっぱ本物のブルーハーツは良いなぁ〜」ってなってしまうんですけどね。
ココで彼女たちの顔が1人づつ映るわけですが、ココがまたジーンと来るんですよね。
ありきたりの演出なんですが上手いなぁ・・・と。
 
とにかく「ブルーハーツ」世代の人ならは、何らかを感じるであろう作品ではないでしょうか。

最後に「ブルーハーツ」はやっぱりいいですね。
今はひさしぶりに「ブルーハーツ」の曲聴きたい気分です。
今度レンタル店行ったら、CDでも借りてこよう。
 
   
------------------------------------------------------------------------
   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]

『七人のマッハ!!!!!!!』(2004)

監督: パンナー・リットグライ
出演:ダン・チューポン、ゲーサリン・エータワッタクン、ピヤポン・ピウオン 他

 
七人のマッハ!!!!!!! プレミアム・エディション [DVD]
   
【あらすじ】国家特殊部隊の刑事デューは、危険な潜入捜査の末に麻薬王ヤン将軍の逮捕に成功する。しかしその際、隊長のリーダムロンが命を落としてしまい、デューは失意の日々を送っていた。そんなデューを励まそうと、タイ・テコンドーの金メダリスでもある妹ニュイは、スポーツ慰問に兄を誘う。こうしてデューは、テコンドーやサッカー、ラグビー、体操といった各種競技のチャンピオンが集う慰問団とともにタイ国境沿いの村を訪れた。ところが村は、ヤン将軍の釈放を求める武装ゲリラによって襲撃され、慰問団も村人ともともに捕えられてしまう。窮地に陥った慰問団の面々は、自らの競技で培った肉体と技のみを武器に武装ゲリラに立ち向かうのだった。
 
「マッハ!」でアクション監督を務めたパンナー・リットグライ監督が、さらなる限界に挑戦すべくタイ全土から本物のトップ・アスリートをスカウト、危険極まりない命懸けのアクション・シーンを撮り上げたアクション映画。主演はパンナー監督の愛弟子としてムエタイ、空手をはじめ数々の格闘技をこなす期待の新星ダン・チューボン。
 
タイトルがもの凄く安直で捻りが無い。
最近、ココまで捻り無しで押してくる映画は、そうそう無いし、
なんでそんな映画が日本公開なんてするのだろう、とお思いの方も居られるでしょう。
しかし、ココまで捻りが無く、力技で押されると逆に気持ちが良いんです。
言ってしまえば、それが今のタイ映画のパワーだろうと。
 
歯には歯で。
目には目で。
そして暴力には暴力で。
アクションのヒーローは、危機に陥ったら観客が驚くような何か打開策を考えたり、
もしくはあるチャンスをきっかけに逆転するなどがパターンである。
しかし、この映画はそんな捻りを一切入れない。
「どうせこのままじっとしていても殺されるのだから、抵抗したれ!」
そんなノリの映画なのである。

しかし、そんなノリだから、もの凄い量の人が殺される。
敵はもちろんの事、七人のマッハ?とともに闘う村民までも、もの凄く殺される。
一体、この小さな村にどれだけ人が居たんだ?ってくらい殺されますから。
その映写は結構リアルで残酷なのでトニー・ジャーの「マッハ」のノリで見ちゃうとちょっと辛い方もいるかもしれませんので注意を。
 
見どころは、やはり七人のマッハ?の活躍ぶりと、本当に命がけのアクションしかないだろう。
サッカー、ラグビー、体操などのスポーツを駆使して戦うマッハたちは、ツッコミどころも多々あるが面白い。
ラガーマンの地味なタックル攻撃は凄いと言うより笑えます。
正直、どっからどこまでが七人のマッハなのか?イマイチ説明不足ではあるが、その辺は見ているうちにどうでも良くなるだろう。
格闘アクションが好きでない方にはタイ格闘アクションの本家トニー・ジャー主演で現在公開中の「トムヤムクン」よりこっちの方が見やすいかもしれない。
 
アクションは規制がゆるいと言うことをフルに発揮した、本当に命がけと言う言葉がピッタリなほど危険なものが多い。
これはもう、スタントの技術云々というより、本来死んでもおかしくないスタントでたまたま生き残った映像を流していると言って良いかもしれない。
またアクションの時にかかる音楽もピッタリで、いっそうアクションを盛り上げている。
 
「マッハ」のパチモンか?と敬遠されていた方々も多いかもしれませんが
とにかくこの作品は現在の世界中のすべてのアクション映画の中で、
間違いなく最高峰に位置する作品だと思います。
なのでアクションが好きな方は見て損はしないです!オススメします。
 
 
------------------------------------------------------------------------
   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]

『トム・ヤム・クン!』(2005)

監督: プラッチャヤー・ピンゲーオ
出演: トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラオ、ネイサン・ジョーンズ 他

 

   
【あらすじ】タイ東部の小さな村で最強のムエタイ兵士の末裔たちが、王に献上するための象を育てながら暮らしていた。しかしある日、2頭の象が密輸組織によってオーストラリアへと連れ去られてしまう。この2頭を家族の一員として大切に育ててきたカームは、彼らを助け出すため単身オーストラリアへと向かうのだったが…。
 
何か、象って凄いなぁ・・・と思いました。
 
あのトニー・ジャーが帰ってきました。
前作、CGを一切使わず、生身の肉体を駆使した危険なスタントが話題を呼び世界的な大ヒットとなった「マッハ!」の監督・主演で贈るアクション大作。
 
単なるアクションで見れば、やや前作よりインパクトに欠けるかもしれませんが、格闘アクションという面でいえば格段にレベルが上がっております。
 
今回のアクションで特に面白かったのは、ワンカット長まわしの格闘シーン。
これは敵アジトのビルでトニー・ジャーが敵を倒しながら1階から最上階(5階くらい?)に向かって進んでいく所(結構な時間です)をカメラで追いかけるというものなんですが、これはトニー・ジャーはもちろん、やられる側の俳優からスタッフまで失敗が許されない凄いシーンです。
 
それともう一つの見どころはカンフーやカポエラなどの使い手たちと戦う異種格闘技戦
こういういろいろな相手と戦う場合、その中に必ずプロレスラーが出てくるのだが、そのほとんどがあまり面白くない。
しかしこれでは珍しいことに、vsプロレスラーがなかなか面白い。
ちなみに相手は『SPIRIT(2006) 』でもプロレスラー役でジェット・リーと戦ったネイサン・ジョーンズ
 
他にも四十何人?連続関節技っていう無茶苦茶なシーンがある。
早くてよく見えないところなどがあったが、何人か本当に関節行ってるように見えるのだが気のせいだろうか。
  
まあとにかく、現在の生身の格闘アクションでココまで見せてくれる映画は他に無いと思いますので、格闘アクションが好きな方なら、迷わず劇場に行きましょう。【70点】
  
 
------------------------------------------------------------------------
   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]

『小さき勇者たち 〜GAMERA〜』(2006)

監督: 田崎竜太
出演: 富岡涼夏帆津田寛治寺島進奥貫薫成田翔吾石丸謙二郎田口トモロヲ

 

  
【あらすじ】海辺が広がる伊勢志摩。交通事故で母親を亡くしたばかりの少年、相沢透。ある日彼は、海岸で不思議な卵を拾う。やがてその卵から小さなカメが誕生した。透はそのカメを“トト”と名付け、父親に内緒で飼い始める。ところがカメだと思ったその生き物は驚くべき速さで成長し、やがて火を噴き、空を飛ぶようになるのだった。そんな中、街には凶暴な巨大生物が出現、人々を恐怖に陥れていた…。
 
誕生40周年にあたる今年、新しい形で7年ぶり?の復活である。
怪獣映画に新しい波を起こしたといってもいい「平成ガメラシリーズ」や、もちろんその前のシリーズのガメラも大好きなぼくは、期待半分、不安半分であったわけだが・・・。
いや〜参りましたねェ〜。
開始早々のギャオス戦で見せるガメラの火球を見た時は「帰ってきた〜!」「コレなら行ける!」と思ったんですけどねェ・・・。
 
ほんとこれ「ガメラ」って言って良いのかな?
しかもこのコンセプトはあまりにも安直じゃないですか。
そりゃあ新しい客層を狙ったのはわからないでもないが、今になってまた子どもとの交流が中心ってなぁ・・・。
 
まあ、それは見る前から何となくわかっていたんで、それほどのショックは無かったんですけど、問題はガメラですよ、ガ・メ・ラ。
劇中、少年と戯れる亀の状態から、人々を守るガメラに成長するわけですが、最初はまず、本物の亀を使っているのかな?そりゃ、カワイイわな。
で、だんだんデカイ亀になっていくわけですが、あるデカさから急におかしくなるわけです。
目がクリクリっとしていて、この辺から「何か、おかしいぞ・・・」と。
で、遂に本作品のガメラ最終形態になるわけですが、コレがビックリですよ、ホント。
往年の、特に平成のガメラファンには、その形をぜひ劇場で見て頂きたい。
  
“平成仮面ライダー”シリーズを手掛ける田崎竜太が監督を務めるという事で、その辺でもちょっと期待はしていたんですけど・・・。
ギロン好きのぼくには嬉しいニヤリとするようなところもあるし、まあ一緒に見た、うちの息子は「面白かった」とそれなりに満足していたので、まったくダメな映画とも言えなくも無いですが。
 
最後に、ぼくの考えではこのガメラ、まだ成長途中だと思いますので、ぜひ続編で、さらに成長したガメラを見せて欲しいわけです。
 
その時の監督は、とりあえず金子修介さんに戻してみた方が良いかな・・・と思ってみたりしますね。【40点】
  
 
------------------------------------------------------------------------
   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]