『七人のマッハ!!!!!!!』(2004)

監督: パンナー・リットグライ
出演:ダン・チューポン、ゲーサリン・エータワッタクン、ピヤポン・ピウオン 他

 
七人のマッハ!!!!!!! プレミアム・エディション [DVD]
   
【あらすじ】国家特殊部隊の刑事デューは、危険な潜入捜査の末に麻薬王ヤン将軍の逮捕に成功する。しかしその際、隊長のリーダムロンが命を落としてしまい、デューは失意の日々を送っていた。そんなデューを励まそうと、タイ・テコンドーの金メダリスでもある妹ニュイは、スポーツ慰問に兄を誘う。こうしてデューは、テコンドーやサッカー、ラグビー、体操といった各種競技のチャンピオンが集う慰問団とともにタイ国境沿いの村を訪れた。ところが村は、ヤン将軍の釈放を求める武装ゲリラによって襲撃され、慰問団も村人ともともに捕えられてしまう。窮地に陥った慰問団の面々は、自らの競技で培った肉体と技のみを武器に武装ゲリラに立ち向かうのだった。
 
「マッハ!」でアクション監督を務めたパンナー・リットグライ監督が、さらなる限界に挑戦すべくタイ全土から本物のトップ・アスリートをスカウト、危険極まりない命懸けのアクション・シーンを撮り上げたアクション映画。主演はパンナー監督の愛弟子としてムエタイ、空手をはじめ数々の格闘技をこなす期待の新星ダン・チューボン。
 
タイトルがもの凄く安直で捻りが無い。
最近、ココまで捻り無しで押してくる映画は、そうそう無いし、
なんでそんな映画が日本公開なんてするのだろう、とお思いの方も居られるでしょう。
しかし、ココまで捻りが無く、力技で押されると逆に気持ちが良いんです。
言ってしまえば、それが今のタイ映画のパワーだろうと。
 
歯には歯で。
目には目で。
そして暴力には暴力で。
アクションのヒーローは、危機に陥ったら観客が驚くような何か打開策を考えたり、
もしくはあるチャンスをきっかけに逆転するなどがパターンである。
しかし、この映画はそんな捻りを一切入れない。
「どうせこのままじっとしていても殺されるのだから、抵抗したれ!」
そんなノリの映画なのである。

しかし、そんなノリだから、もの凄い量の人が殺される。
敵はもちろんの事、七人のマッハ?とともに闘う村民までも、もの凄く殺される。
一体、この小さな村にどれだけ人が居たんだ?ってくらい殺されますから。
その映写は結構リアルで残酷なのでトニー・ジャーの「マッハ」のノリで見ちゃうとちょっと辛い方もいるかもしれませんので注意を。
 
見どころは、やはり七人のマッハ?の活躍ぶりと、本当に命がけのアクションしかないだろう。
サッカー、ラグビー、体操などのスポーツを駆使して戦うマッハたちは、ツッコミどころも多々あるが面白い。
ラガーマンの地味なタックル攻撃は凄いと言うより笑えます。
正直、どっからどこまでが七人のマッハなのか?イマイチ説明不足ではあるが、その辺は見ているうちにどうでも良くなるだろう。
格闘アクションが好きでない方にはタイ格闘アクションの本家トニー・ジャー主演で現在公開中の「トムヤムクン」よりこっちの方が見やすいかもしれない。
 
アクションは規制がゆるいと言うことをフルに発揮した、本当に命がけと言う言葉がピッタリなほど危険なものが多い。
これはもう、スタントの技術云々というより、本来死んでもおかしくないスタントでたまたま生き残った映像を流していると言って良いかもしれない。
またアクションの時にかかる音楽もピッタリで、いっそうアクションを盛り上げている。
 
「マッハ」のパチモンか?と敬遠されていた方々も多いかもしれませんが
とにかくこの作品は現在の世界中のすべてのアクション映画の中で、
間違いなく最高峰に位置する作品だと思います。
なのでアクションが好きな方は見て損はしないです!オススメします。
 
 
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