『サウンド・オブ・サンダー』(2004)

監督: ピーター・ハイアムズ
原作: レイ・ブラッドベリ 『雷のような音』または『サウンド・オブ・サンダー
出演: エドワード・バーンズキャサリン・マコーマックベン・キングズレー 他
 
サウンド・オブ・サンダー デラックス版 [DVD] 
   
【あらすじ】 西暦2055年、人類はタイムトラベルを可能し、シカゴの大手旅行代理店タイム・サファリ社では、6500万年前にタイムトラベルして恐竜狩りを楽しむというツアーを主催していた。地球の歴史が変わらぬよう、ツアーは厳格に管理されていたが、ある時、ツアー客の一人が気づかぬうちに起こしていた小さな出来事が、地球上の進化を大きく狂わしてしまい、タイム・ウェイブ(進化の波)として地球に押し寄せる。最初に異常気象が引き起こされ、続く波で巨大植物の異常繁殖、さらには未知の巨大生物まで出現する。そして最後の波が来たとき、人類は滅亡してしまう。それまでに残された時間はあと僅か。はたして、人類はこの未曾有の危機を乗り越えることができるのか?
 
 
はじめに書いておくが、なにやらこの映画、
チェコで撮影隊が、水害で多大な被害をうけたり、
製作途中でプロダクションが倒産してしまったりと
何度も完成が延期され、本来、そのままお蔵入りになってもおかしくない映画だったそうな。
と、それを踏まえて見終えた感想は「予告編は上手く編集しましたな」といった感じか。
  
公開当時は何度も劇場に足を運んで見ようと思っていた本作だが
今は「劇場に行かなくて良かったかも・・・」とちょっと思ってるし。
   
原作『いかずちの音』の事は知らないのだが、実際、人類滅亡を賭けた話のわりには
実にこじんまりとした展開になっていて、B級の香りがぷんぷんする出来となっている。
 
予算が無いためか、レベルの低いCG合成などがふんだんに出てくるし、
後半は夜で真っ暗なシーンも多く、ごまかし具合もハンパじゃない。
これがよく全国公開されたものだと、驚く方も少なくないのではないでしょうか。
 
まあ、酷いところばかり書いてしまったが、全体的に見れば最悪の作品ではない。
全国公開作品と知らず、無名のB級作品だと思って見始めれば、
なかなか楽しめる、出来た作品だと思うでしょう。
 
 
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