『ＮＡＮＡ』(2005)

監督： 大谷健太郎
原作： 矢沢あい 　『ＮＡＮＡ』（Cookie／集英社刊）
出演： 中島美嘉、宮崎あおい、松田龍平、成宮寛貴、松山ケンイチ、平岡祐太、サエコ
　　　　伊藤由奈、水谷百輔、能世あんな、高山猛久、丸山智己、玉山鉄二　他
　　
　
　　　　　
【あらすじ】東京に向かう新幹線の中で偶然出会った小松奈々と大崎ナナ。何よりも恋を優先し、東京にいる彼氏のもとに向かう奈々。一方、パンクバンドのヴォーカルとして成功を誓い、東京を目指すナナ。20歳同士で同じ名前だったことで意気投合する２人。その後、引っ越し先の部屋でも偶然の再会を果たし、結局２人は一緒に暮らすことに。対照的な２人ではあったが、この奇妙な共同生活は周囲の予想に反し２人にとって充実したものとなり、ナナと奈々の友情は深まっていった。そんな中、ナナが東京でバンド活動を開始する。一方の奈々は彼氏との関係が危機を迎えていた。
　　
熱狂的な支持を集める矢沢あいの同名コミックを映画化した青春ストーリー･･･なんですけど、原作をほとんど読んだこと無いぼくは比較とかその辺は出来ませんので。純粋に1作品として見ます。
こう言った原作が有名な作品であればあるほど、原作ファンからの厳しい指摘を良く聞きますよね。
聞いた話やネットでチラホラ読んだ限りではキャスティングは原作ファンでも、それなりに納得できるらしい。
まあ、レン役の松田龍平は「どうかなぁ〜」などとチラホラ聞きますが。
原作を知らん、ぼくが言うのもなんだけど、どのキャスティングもピッタリハマってるんじゃないかな。
あくまでもこの映画を見てだけの話なんですけどね。
宮崎あおいが演じるハチは凄く可愛いし、時にはバカっぽく、時にはウザったい、ホント犬っぽい。
中島美嘉のナナも歌に賭ける情熱が伝わってくるような。
なんか彼女から歌を取ったら死んでしまいそうな･･･もともと中島美嘉にはそんなところがあるように見えていたんだけどね。
ガリガリだし、伊集院光いわく「ワカメしか食べてないような娘」というのも何となくわかる。
とにかく彼女のそのような感じは、間違いなくこの作品ではプラスに働いている。
彼女が歌い主題歌でもある「GLAMOROUS SKY」だっけ、この歌も良いですね。
おっさんのぼくでもカッコイイと思っちゃった。
欲を言えば、劇中でももう一発（ライブシーンは1回だけだったと思う）この歌披露して欲しかったなぁ。
でも、一番好きなシーンはナナがハチに褒美をあげるシーン。
ココ最高に良かったです。
　　
原作とこの劇場作品が、今の若い娘さんの間でヒットしているという状況は正直悪くない気分です。
この作品を見て面白いとか感動したとか、まあいろいろあるだろうけど、そういう感情はいつまでも持ち続けて欲しいですね。
と、そんな風にちょっと思えたし、ちょっと懐かしくさせる映画でした。【７０点】
　　
　　　　
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