『七人の弔(とむらい)』(2004)
監督: ダンカン
出演: 出演: ダンカン、渡辺いっけい、高橋ひとみ、いしのようこ、山崎一、保積ぺぺ 他
【あらすじ】夏休み。全国から集まってきた7組の親子が河原でキャンプをしていた。ところが、7人の子供たちは一様に浮かない顔をしている。親たちのよそよそしい態度に違和感を覚えていたのだ。それもそのはず、彼らは常日頃子供に虐待を繰り返すなど問題を抱えた親ばかりだった。そしてこのキャンプは、そんな親たちが多額の報酬と引き替えに、子供たちの臓器を提供するための場となっていたのだ。無愛想な指導員、垣内が、親たちだけを集め一連の手はずを説明する。一方、何も知らされていない7人の子供たちも、このキャンプの異様さに気づき始め…。
「ダンカ〜ン、コロッケとって〜」
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで」の「ガキの使い罰ゲーム!!笑ってはいけないハイスクール」の中から山崎邦正がした北野たけしのモノマネなんですけどね。
基本的にはダンカン監督の脚本/出演による『生きない』(1998)のような重いテーマを題材にブラックなユーモアで、さらにちょいとサスペンスを加えて見せる問題作。
見れば、わかるが監督らしさ、というよりダンカンらしさが全編から伝わってくる。
児童虐待など個々の内容はとても笑えるものではなく、不快極まりない親たちのはずなのだが、これが集団化した時、意外にも独特の笑いの要素が生まれる。その辺を上手く表現いていくのがこの監督の得意なところなのではないでしょうか。
どれだけ大きい組織かはわからないが、借金まみれの人間が急に大金を手に入れて、おまけに子どもが消えてしまったら怪しまれるのでは?とか
<<こっからネタバレ>>ラストも果たして子どもたちとあんな契約が成立するのか?子どもこそ、大金持たせて返したら絶対疑われるし、問い詰められたら喋るのでは?とか、いろいろ考えちゃうところも多々ありますけど。
全体的には最後まで飽きることなく「どうなるのだろう」と観てるぼくを最後まで引っ張っていく力はあったし、なかなかの良作であった事には間違いないです。
邦画界にも1人くらいこのような作品を撮ってくれる人がいて良いと思うし、いちを次回も期待してまっていようと思う。【70点】
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