『仄暗い水の底から』(2001)

監督: 中田秀夫 
プロデューサー: 一瀬隆重 
原作: 鈴木光司
出演: 黒木瞳小日向文世小木茂光徳井優水川あさみ

   
仄暗い水の底から [DVD]
 
【あらすじ】別れた夫と5歳の娘・郁子の親権争いをしている松原淑美は、薄気味悪いマンションへ引っ越してきた。案の定、天井のシミや、上階の子供の足音など、淑美の気にさわることが次第に増えていく。そんな中、淑美は真夜中にマンションの屋上に上がる郁子を目撃する。屋上の高架水槽付近で誰かと会話しているような郁子。だが、そこには子供用の赤い手提げバックしかない。淑美はバックを管理人に届けるが、持ち主は現れずゴミ箱に捨てられる。しかし、いつの間にか、そのバックは元の屋上に戻っていた・・・。
 
いや〜ダメだ〜、やっぱりダメだった〜。今回が2度目の鑑賞になるわけですが、1回目の感想とほぼ変わらんでした。実を言います、それまで大好きだった黒木瞳さんを一気に嫌いな女優さんにしてくれた記念すべき?作品。それがコノ『仄暗い水の底から』なんですよねェ。でも、あれから3年ほどたち、だいぶ傷も癒えてきたというのに、今日この作品観て、また黒木さん嫌いになりそうだ〜。だって、あの黒木さん演じる母親・松原淑美の行動ってイチイチ気に障りませんか?親権の問題で精神的にまいってるとはいえ、あれは酷いですよ。保育園?の先生をあんなイキナリ怒鳴ったり、面接?だからと暗くなるまで子どもほったらかしたり。今、同じくらいの子どもを持つ私としては、あの親としての行動にイラッときて仕方ありませんですのよ。こういう怖がらせる作品って、ある程度のリアリティと言うか、登場人物に共鳴させることが大事だと思うのですが、主人公のそういった無茶苦茶な行動からか、どうしてもそれが出来ないんです。
 まあ、いろいろ言いましたが、もっと決定的な問題を言っちゃいますと、いくら家賃安くて職場に近いからといって、子連れであんな薄気味悪いマンションに引っ越しませんから。
あんな怪しい不動産屋や、やる気のない管理人にあったら、ぜ〜ったい引っ越しません。