『ミレニアム(1st Season)』(1996)

製作総指揮・脚本: クリス・カーター
出演: ランス・ヘンリクセン、ミーガン・ギャラガー、テリー・オースティン
 
ミレニアム シーズン1 Vol.1 [DVD] ミレニアム シーズン1 Vol.2 [DVD]
 
「好きな海外ドラマは何?」と聞かれて挙げる数本の中に、このクリス・カーター製作総指揮の『ミレニアム』は必ず入れるでしょう。
クリス・カーターと言えば「X-ファイル」が有名ですが、わたしの場合は、断然こっちの方が合うといいますか、ランス・ヘンリクセン好きもこのドラマから始まった次第で・・・
まあ、そんくらい好きなドラマという事で、今回安く発売されたDVDのVol1とVol2を買いました。
 
簡単に説明しますと、元FBI捜査官のフランク・ブラック(ランス・ヘンリクセン)、彼には殺人犯の見たもの、そして心の中を「見る」ことができる特殊能力が備わっており、今はその能力を発揮するため、秘密組織ミレニアムに加わる。この組織には、猟奇的な犯罪を捜査するフリーのエージェントが集まっており、身の毛もよだつ恐ろしい異常犯罪が次から次へとブラックに降りかかる。
 
ユーモアちゅうもんがほとんど無く、西暦2000年問題を前にした不安感と圧倒的な暗さが全編を覆っている。
物語の、そのほとんどは異常で猟奇的犯罪絡みだが、何かホントに実在してもおかしくないようなリアリティさがあり、引き込まれてしまう。
あり得ない事は描かないし、「X−ファイル」のような超常現象もない現実味を重視した設定がフランク・ブラックの”心の中を「見る」”という非現実的能力をいっそう引き立たせている。
 
ちなみに、わたしがこのドラマの虜になった決定打的お話は、第二話「地獄の灰」という話でしたね。
サンフランシスコの公園の花壇から大量の灰と人間の耳が発見され、鑑識の結果、1200度以上の高熱で生きたまま人間を焼却したものと判明。現場から検出された化学薬品を手がかりにクリーニング工場跡地を捜索すると、そこで血の雨と、被害者に襲いかかるバケモノの映像が彼の目に浮かぶ。被害者が残した"ゲヘナ"の言葉の意味とは?事件の背後の凶悪カルト教団の目的とは・・・ってな話なんですけど。

この話に出てくるカルト教団ってのが、まんま日本の、あの地下鉄サリン事件のネ、あの教団を参考にしているというかね。
実際、劇中の会話の中にも「日本のあのサリンカルト教団どうのこうの」って会話もあるんですよね。
まあ、スゲー面白い話では無かったんだけど、見ていてゾゾッとしたね、ホント。