『バタフライ・エフェクト』(2004)

監督: エリック・ブレス
出演: アシュトン・カッチャーエイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット
 
バタフライ・エフェクト プレミアム・エディション [DVD]
 
主人公エヴァンは少年時代、しばしば記憶を喪失ことがあり、医師の勧めで日記をつけるようになる。13歳の時、ある出来事で幼なじみケイリーとも別れる事になるのだがエヴァンはその原因も覚えていない。やがて大学生となり、記憶を喪失することもなくなり平穏な日々を送っていたエヴァンが、ふと幼い頃の日記を見ると突然13歳のあの時の記憶が鮮明に蘇った。やがてケイリーのその後の運命を知ったエヴァンは、彼女への想いのあまり、ある行動に出るのだが…。
カオス理論の“一匹の蝶が羽ばたいた結果、地球の裏側で竜巻が起きる”という喩えで表した有名な言葉を”“バタフライ・エフェクト”という。この話は愛する者を救うため、過去を書き換えようとした男が体験するスリリングかつ切ない物語である。
 
ココで珍しくこの作品に点数をつけてみたいと思います。ズバリ85点!実に惜しい!ってどこが?と言われると困る;正直ツッコミどころというかなんと言うか、とにかく「おいおいエヴァンくん、もうちょっと考えて行動しようよ・・・」と思うこと間違いなしなのである。
でも考えてみれば、あんまりこの物語を冷静に進めてツッコミどころを無くしたら、これほど面白くならないんだろうなぁ、と今は思う。惜しいとは思うけど、かといってこれ以上面白く、皆が納得いく話を考えろと言われても、わたしには無理だし、それだけこの作品は良く考えられている作品だと思うしね。
最後にエヴァンくんが選んだ結末も、何かホッとする中にも、もの凄い切なさが残る。
DVDだと、公開バージョンとは別にストーカーバージョンとハッピーエンドバージョンというエンディングが特典映像で見れます。全部観てみてハッピーエンドバージョンも捨てがたいと思ったが、やっぱり公開バージョンが一番胸に来るものがあってベストだと思う今日この頃です。