『殴者 NAGURIMONO』(2005)

監督: 須永秀明
出演: 玉木宏水川あさみ陣内孝則虎牙光揮篠井英介、マギー、田中要次
    桜庭和志高山善廣ヴァンダレイ・シウバドン・フライ
    クイントン・ランペイジ・ジャクソン 他

 
殴者 [DVD]
  
【あらすじ】明治初期、ならず者や格闘家たちを集めて行なう闇試合“殴合”と呼ばれる地下賭博があり、そこで試合をする者は“殴者”と呼ばれていた。そしてそれを取り仕切るのが、やくざ世界の顔役、ピストル愛次郎率いる雷一家だった。ここで世話役を務める暗雷。彼は自分の父を殺した愛次郎に育てられていた。そんな異常な世界に身を置く暗雷が唯一心を開けるのは、同じく愛次郎のもとで一緒に育てられた月音だけだった。愛次郎のもとを離れ月音と2人で生きていきたいと願う暗雷。そこへ、対立する組織、蟷螂一家と雷一家の抗争という千載一遇のチャンスが訪れる。
  
総合格闘技イベント“PRIDE”を運営するドリームステージエンターテインメントが映画製作に乗り出した第1弾作品。
 
ぶっちゃけ話はどうでもいい感じ。
なにせ、あのDSEが作った、本物の格闘家が登場する格闘アクション映画なのだから。
そりゃもう、やっぱりモノホンの格闘技は迫力が違うよなぁ〜・・・
なんて、言いたいところですが、そうも行かないんですよねェ、これが。
 
劇中、桜庭vsランペイジ・ジャクソンとドン・フライvs高山なんていう、実際のPRIDEリングであった試合が見れるわけなんですが、これがまあ、段違いの迫力!
あ、もちろん下ですよ、こっち劇中の方が。
なんて言えばいいのかな、ただただ二人が絡み合っているところを撮っているばかりで何の演出もしていないというか。
さらに演技に関しては互いに素人のもんだから、手を抜いているのがバレバレなんですもん。
これだったら練習時の打撃無しのスパーの方がぜんぜん面白いですよ。
 
最後の試合、虎牙光揮vsヴァンダレイ・シウバの試合は片方が役者という事もあってか、それなりに演出入ってるし、シウバのパワーに押されるところなんかは、怪我のしにくい所にバチバチ当てるなどして迫力を出そうという努力の後が見られ、まあまあ面白い試合にはなっている。
 
この作品をわざわざDVDを買ったり、もしくはレンタルしてまで見ようとしている方は、よっぽどの玉木宏ファンか、もしくは格闘技ファンであると予想されますが、後者の本物による格闘アクションを目当てで見ようと考えている方々は、あまり期待しないで見た方が良いです。
ぼくは、もちろん後者であり、期待もしないで見たのにこの点数ですから。【45点】
  
 
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