『セブンソード』(2005)

監督: ツイ・ハーク
アクション監督: ラウ・カーリョン
原作: リャン・ユーシェン  『七剣下天山』
音楽: 川井憲次
出演: レオン・ライドニー・イェン、チャーリー・ヤン、スン・ホンレイ、ルー・イー
    キム・ソヨン、ラウ・カーリョン、チャン・チンチュー 他

 
セブンソード [DVD]  
   
【あらすじ】1660年、清王朝建国後の中国。満州人の清朝は漢族の明朝の滅亡を図り、“禁武令”を発して武術の覚えある者を次々と死罪に処していった。清朝の冷酷無比な圧政に、かつて明朝で処刑人を務めていた武術の達人・傳青主が立ち上がる。彼は青年剣士の韓志邦と女侠の武元英を伴い、伝説の刀匠・晴明大師が住むという神秘の山“天山”へと向かう。傳青主の救援の要請に応え、晴明大師は4人の偉大な弟子、楚昭南、楊曇、穆郎、辛龍子を特別な七つの剣とともに送り出す。こうして、4人の弟子に傅青主ら3人を加えた“七剣”が誕生、清軍に戦いを挑むのだった・・・。

清軍の蛮行を阻止するため立ち上がった7人の剣士の活躍を描くといった、かなりオーソドックスな話は中国を代表する武侠小説の大家、リャン・ユーシェンのベストセラー『七剣下天山』を基にしているらしい。
 
まあ、正直言うと話しなど初めから期待していないし。とにかく久しぶりのツイ・ハーク監督による武侠アクション映画を存分に楽しもうと心に誓った時から、その辺は求めてはいけないと思っていたし、ラウ・カーリョン、ドニー・イェンレオン・ライ、彼らの雄姿が見れるということだけでも十分なのですから。
 

 
で、肝心のアクションの方なのですが、CG、ワイヤーの使用を極力押さえたと思えるアクションはまさに絶品です。そりゃ、吊りがバレバレでショボい武器(空飛ぶギロチンみたいな武器)も1つあったけど、それ以外の生身のアクションともなれば、もう何も言うことないです。7人の剣士が1人づつ登場するシーンはカッコ良かったし、剣のギミックも面白い。対する清軍も個性的でいろんな武器を使う敵がいい感じ年甲斐も無くワクワクさせられました。
 

  
しかし、2時間半と結構長い作品なのに7人の剣士と7つの剣に関しての描き方が浅いのが残念。主役格の剣士はそれなりに見どころがあるのだが、その他の剣士は1回づつしかその剣技を見せてもらえない。クライマックスも死ぬ気で敵陣に入ったわりには、大砲で兵を蹴散らすなど、7人全員の剣技までは見せてもらえないときてる。
どうせ無いに等しいストーリーなのだから、もうちょっとアッサリにしちゃって、その分各剣士とその剣の特徴を生かしたアクションをもう1回づつ入れてくれていれば個人的には言うことなしだったんですがね。
まあ、なんでも続編があるという噂なので、そちらに期待という事で・・・。【80点】
  
 
------------------------------------------------------------------------   
[人気blogランキング]   [ブログランキングranQ]   [にほんブログ村 映画ブログ]