『私の頭の中の消しゴム』(2004)

監督: イ・ジェハン
出演: チョン・ウソン チョルス,ソン・イェジン スジン,ペク・チョンハク

 

 
【あらすじ】不倫の関係にあった男性と破局を迎えたスジンは、その夜、コンビニで一人の男性チョルスと出会う。やがて再会した2人は、恋に落ち、幸せの中結婚、甘い新婚生活に浸る。そんな幸せの絶頂の中、いつの頃からかスジンの物忘れが酷くなり、心配になって医者に診てもらったところ、若年性アルツハイマーという思いもよらぬ診断結果を告げられるのであった。
 
 
「MUSA −武士−」のチョン・ウソンと「ラブストーリー」「四月の雪」のソン・イェジン共演によるホントに切ないラブストーリーです。
  
どちらかと言えば、わたしは恋愛モノって男性にしては見る方だと思うのですが、劇場にまで観に行くことって少ないかなぁ、と。
でも、この作品は予告を見てからというもの無茶苦茶気になってしまって、他の観たい作品(今だったら「ブラザーズ・グリム」とか)を先に観る気になれないし、思い切って一人で観に行くことにしました。
でも、この作品、男一人で観に行くの、ちょっと、いや、結構抵抗ありまして・・・
劇場内に後から入ると目立ちそうなので、一番最初に席について、暗くなるまで目立たぬようにジーっとしてたりして。
  
で、映画を観終わりまして、とにかくスッキリしたというか、何か痞えが取れたようにすっとしましたw。
正直「もしかして、男一人で泣いてしまったらどうしよう」なんて観る前は心配していましたが、それも無かったですし(劇場内では、結構あちこちですすり泣く声がしてますた)。
  
物語の半分ほどをスジンとチョルス二人の幸せな生活に割いたおかげで、後半の悲しい物語が生きてきてると思うのですが、ちょっと病気が判明してからの展開が速いかなぁ、とも思うわけで・・・。
まあ、リメイク元である『「Pure Soul ~君が僕を忘れても~ 』(永作博美、緒方直人主演)のように連続ドラマなら時間もあるが、これは劇場作品だからしょうがないことだが。
いや、117分の短い間に良くまとめたと言っていいかもしれない。
  
それに、何と言っても主演チョン・ウソン(チョルス)とソン・イェジンスジン)が良かったですね。
ソン・イェジンは、もうとにかく可愛くて可愛くて、そんな可愛い女性がアルツハイマーになるんですよ、これはもう悲しくならない方がおかしいですよ。
そしてまた、チョン・ウソンの泣きが素晴らしいんですよ。
抑えようとするんだけど、押さえ切れなくて、涙があふれてくる演技は、もう素晴らしいの一言です。
個人的には、この作品を楽しめた要因として、主演がこの二人だからという事が大きいのではないかと思ってみたりして。
  
最後に、この作品を観て”今日を大切に生きよう”と思ったカズゥー柔術でした。